函館の8つの教育機関の連携(キャンパスコンソーシアム)で実施されている「函館学」の講座。
毎年の講義録がブックレットとして発行されていたが、従来は非売品で入手はちょっと難しかった。
それが今年からは市内の主な書店で購入できるようになった。現在頒布中は2011年の講義からの
6冊。函館を多彩な切り口で語り下ろした新鮮な読みものだ。
各回の講義は約1時間半、ブックレットはA5版40~70ページ

●問い合せ:キャンパスコンソーシアム函館
 電話 0138-44-4211, Mail  info@cc-hakodate.jp   URL  http://www.cc-hakodate.jp

●テーマ
・聖ニコライ来函150周年-幕末・箱館にもたらされたもの-
 山崎 瞳/函館ハリストス正教会
・消費者市民社会・函館-環境や社会にやさしい買い物-
 大橋 美幸/函館大学 准教授
・イカ釣りの歴史と展望-水産業を支える機械技術と情報技術-
 浜出 雄一/(株)東和電機製作所代表取締役社長
 和田雅昭/公立はこだて未来大学 准教授
・函館時代の久生十蘭-新資料紹介を中心に-
 小林 真二/北海道教育大学函館校 准教授
・箱館の音-歴史を彩った箱館の音色さまざま-
 佐々木 茂/函館短期大学 教授
・道南の自然史-とっておきのカニや貝の話-
 五嶋 聖治/北海道大学大学院水産科学研究院 教授

●販売個所
CafeDripDrop(まちせん) 
五稜郭タワー売店 
栄好堂美原店 
カフェまるせん(温泉旅館まるせん)

●販価 各冊400円 (全6冊セット価格 2,000円)

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描き手の温かな眼差しが伝わってくるような人物画の数々。

描かれている人はどれも意志と希望に満ちあふれた表情をしているように見える。

作品を手掛けたのは、函館市郊外に住む画家・月村朝子さん。函館に住んで間もなく

1年になる月村さんに、これまでの活動と今後の抱負を聞いた。

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1歳にもならない頃からクレヨンを手に何時間も1人で絵を描いていたという月村さん。

絵を続けたいとの思いは成長してもやまず、中学時代に「美術大学に行けば

絵をずっと描いていられる」との情報を耳にしてからは、美術書などを読んで技法を習得。

念願の美術大学に進んだ。

 

プロの画家になるのは簡単なことではないと分かっていたため、

卒業後は働いて得たお金を画材につぎ込み、絵を描き続けてきた。

27歳の時、漫画家のアシスタントとして働いていた経験を活かして描いた漫画が、

権威ある漫画新人賞「ちばてつや賞」で青年部門に入選。

以来、出版社に漫画の持ち込みや投稿を行う漫画家としても活動。

依頼されてイラストや漫画を描くことも増えていった。

 

昨年3月の東日本大震災を機に、生まれ育った横浜での1人暮らしをやめ、

すでに退職して地元の函館に帰っていた両親のもとで暮らすことにした。

「函館に住む前から函館が好きで、函館を題材にした絵を描いていました。

実際に住んでみて都会とは違う光の豊富さや空の広さを感じているので、

これから描く作品は以前とは変わっていくのかなと思っています」

120629ktt02.jpg  撮影/琴絵

人物画を多く手掛けるようになったのは20代後半から。

題材になっているのは自分の好きな人たちなのだという。

「世の中でいろいろな人がそれぞれの生き方をしているのを見ると感動を覚えます。

その時のうれしさやその人へのあこがれなどの感情を最も表現できるものが

自分にとっては絵なんです」。

完成した作品には対象者への自分の思いが詰まっているため、いくらお金を積まれても

売れないものが多いのだとか。

 

「この土地に腰を据えて活動していきたいので、じっくりと時間を掛けて函館を題材にした

絵画作品を描こうと構想を練っているところです」。 

漫画家としては昨年、漫画雑誌の主催する新人賞コンテストにて奨励賞を受賞。

現在、誌面に掲載するための作品づくりに取り組んでおり、画家と漫画家それぞれの活動に

新たな展開が期待される一年になりそうだ。

「モデルを引き受けてくれる人がいて、出来上がった絵を見て喜んでくれる人がいる。

せっかくそんな状況に恵まれているのだから、がんばれるだけがんばろうと思っています。

こうして絵を描いていられることがありがたいです!」

 

月村朝子 つきむら あさこ

7月6日生まれ
出身地 神奈川県横浜市
出身校 武蔵野美術大学
趣味 一人旅
好きな言葉 陰あるところに光あり
大切にしていること 寝ることと食べること 

※道南読売会函館支部発行の読売新聞折込のミニコミ紙「エガオのハコ」2012年3月号用に筆者(佐々木康弘)が執筆したものを許可を得て転載しています。 

音楽とファッションをテーマに、若者たちによって開催されている大規模な

野外イベント「HAKODATE 黒船」。4年目を迎える今年は7月7日に緑の島で開催され、

新しい企画も幾つか追加して家族で楽しめるイベントを目指すという。

主催団体である函館黒船地域活性化協議会で事務局長として実務に当たる

尾山朋幸さんに、黒船の成り立ちや今年の新企画などについて聞いた。

 

120625kto.jpg 撮影/さえる

 

「黒船の中心メンバーのほとんどは、函館がつまらないと感じて一度函館を離れた

若者なんですよ」と尾山さん。「だけど離れてみるとやっぱり函館が好きだという思いに

気付いて」。そんな思いを持つ20代前半の若者たちが集結し、若者のために若者らしく

函館を盛り上げようとクラブイベントを立ち上げたのが約10年前のこと。

 

この時のメンバーが中心となり、2009年の開港150周年記念事業に際して

「黒船実行委員会」を設立。緑の島において音楽とファッションショーをメインとした

「黒船2009」を開催し、10代から20代の若者を中心に1500人を動員して大成功を収めた。

その後、組織を協議会へと衣替えし、年々規模を拡大させながらイベントを継続している。

 

黒船のメンバーは20代から30代前半の若者たちだが、イベントは当初から本物志向だ。

本格的な屋外ライブ用ステージを設営し、雑誌やテレビに登場している著名なモデルや

アーティストを招く。その理由は、イベントを通して若者に少しでも可能性を感じて

もらいたいからだ。

 

「できるはずないとか、どうせ函館でやっても......と言われるのはわかっていたが、

だからこそ仲間が集まればできるんだということを伝えたい。モデルやミュージシャンを

目指す人にも、そのきっかけをつかんで欲しい。いろんな刺激や気付き、普段味わえない

体験などを味わってもらって、函館や道南全体が元気になってもらえたらうれしいですね」。

 

若者に元気や勇気を与えたいと始めた黒船だが、年々客層が広がりつつあり、

幼児を連れた家族や年配者の姿も見られるという。そこで今年は、音楽とファッションに

加えて「食」を大きなテーマのひとつに据え、道南の食材を生かした食べ物を販売して

来場者に楽しんでもらう。また、大門キッズスタジアムの協力により遊具を会場に設置、

子ども向けのコーナーを充実させる考えだ。

 

「若者だけのイベントにするのではなく、家族連れや幅広い年代で楽しめるお祭りに

したい。ほかにもまだまだ楽しい催しを企画中です。ぜひ新しい黒船を見に来てください!」

函館の今年の七夕は、いつもの年とはひと味もふた味も違うものになりそうだ。

 

なお、HAKODATE 黒船2012は現在前売チケット(大人4,800円)を販売中。

購入方法など詳しくはHAKODATE 黒船2012公式サイトにて。

 

尾山朋幸 おやま ともゆき
3月7日生まれ
出身地 函館市
出身校 函館大学付属有斗高等学校
趣味 体を動かすこと
好きな言葉 やればできる!願いは叶う!
大切にしていること 人脈

※道南読売会函館支部発行の読売新聞折込のミニコミ紙「エガオのハコ」2012年6月号用に筆者(佐々木康弘)が執筆したものを許可を得て転載しています。

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北天の星

吉村昭

講談社文庫

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1807年、エトロフ島で勃発したロシア兵の狼藉事件。拉致された日本人のひとり五郎治の波乱・悲惨のシベリアでの抑留生活を描く実録型歴史小説。
後半ではゴロウニン・高田屋嘉兵衛も登場、更には五郎治が持ち帰り松前で始めた日本最初の種痘の話なども盛り込まれる。
史実として取り上げられることの少ない(史料も少ない)この最初の露寇事件をここまでリアルに再現したのは吉村昭ならでは。
松前の矢野旅館には確か五郎治ゆかりの資料展示もあったやに記憶するが、次回の松前訪問時にはぜひ再訪したくなる。

北海道の鳥瞰図

弥永芳子

ナカニシヤ出版

著者弥永芳子さんには2度お会いした。確か93歳と伺ったが、年齢を忘れさせるような明瞭でエネルギッシュな声音で、ご自分が館長を勤める博物館の紹介から精力的な講演活動などを次々にお話になる。話題は最近弥永さん自身が発行した本「北海道の鳥瞰図」に及ぶ。その本は、弥永博物館が収蔵する300枚の古地図から、「大正の広重」=吉田初三郎の鳥瞰図を中心に100枚を納めたものだそうだ。

弥永さんのこの本の中にも、Hakodate150Shopでも扱っている「函館古地図カレンダー」と全くおなじ図(松浦武四郎作の千島一覧)があり、その本の発行から日も浅いときに当方から同じ図柄を大版で複製したカレンダーが届いた「偶然」に驚きかつ嬉しかったという。ちなみに弥永博物館は「古銭と砂金」専門だが永年の収集活動の中で「自然に」古地図も「集まって」しまったという。

さて「北海道の鳥瞰図」は、北海道内(+樺太)だけで103市町村を網羅している。大半は印刷物として発行された横長の折図。
残念ながら本の複製図は元の画像の印刷品質を反映してやや不鮮明で、地名などの読み取りはほぼ無理。函館の鳥瞰図ももちろん掲載、そのほかにも函館を含む渡島半島を題材にした鳥瞰図が4枚(渡島支庁、湯の川、上磯、七飯)が収録されている。いずれも初めて見る図。
大正・昭和初期の北海道各地の姿が眼前に彷彿。貴重な歴史資料でもある。

冬季間、補修工事などで休館だった旧相馬邸。3月17日から再開しています。
展示物も新企画がありますが、注目はかつて函館にあった出版社・幻洋社の在庫本の
販売を始めたことです。
したの写真は、同社が1991年から99年まで隔月で発行していた函館の街情報を
ふんだんに詰め込んだ小冊子「HAKODADI」。発行された48号のうち若干の欠番
がありますが、それでも43冊と大半が揃っています。

毎号の特集記事をみると

1 レトロ函館銀座通り

3 函館洋館物語

12 函館商売往来 商いの顔は看板にあり

14 わたしの映画館

22 はこだて石碑散歩(西部編)

23 銭湯へ行こう

31 再見「商工函館の魁」

34 函館掃苔録住吉墓地に眠る人々


など、結構現在にも通づる、なかなか面白いテーマが並びます。


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「箱館歴史散歩の会」を主宰する函館の郷土史愛好家・中尾仁彦(とよひこ)さんによる著作。

2010年に自費出版で発行した「箱館はじめて物語」を改訂したもので、

「項目別」だったものを「時系列」に並び替えたのが改訂の大きなポイント。

表紙も美しい写真になり、前作が自費出版だったのに対して改訂版は出版社による

商業出版になっています。

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肝心の中身はと言うと、函館の歴史を高田屋嘉兵衛から時系列に沿って、

幕末、明治、そして昭和へとたくさんの「日本初」や「北海道初」を紹介しつつひもとくもの。

幾つかの項目をご紹介すると・・・

「北海道最初の貨幣鋳造」「北海道最初の書店」「北海道最初の活動映画館」などなど。

 

郷土史に関する多くの本のように堅苦しくなく、文章も平易で誰にでも読みやすい

「入門書」的な内容になっているのが特徴。

さらに、「なぜ函館のお盆は7月なのか」「通夜よりも火葬が先に行われる理由」となど、

函館市民でも「昔からそうだから」としか答えようのない疑問に関しても考察されているなど、

大変興味深い一冊になっています。

 

市民にとっても、また旅行者や全国の「函館ファン」にとっても、より深く函館を知るための

貴重な一冊と言えそうです。

 

新函館ライブラリより、2012年3月に発行。限定2000冊で、函館市内限定で発売中。

四六判(128mm×188mm)208ページ、1冊1000円(税込み)。電子版も発行されています。

書籍の取扱店は以下の通り(2012年3月21日現在、五十音順)。

栄文堂書店
加藤栄好堂七飯本店、美原店、北斗店
カフェダイニングJOE
ギャラリー村岡
旧相馬邸
公立はこだて未来大学生協
小春日和
三省堂川原店
大文堂
TSUTAYA函館鍛治店
函館国際ホテル
函館市地域交流まちづくりセンター内喫茶店DripDrop
函館大学生協
箱館高田屋嘉兵衛資料館
函館元町ホテル
函館山ロープウェイ山麓駅
北文館MEGAドン・キホーテ店、函館駅店
みかづき工房
モーリエ


時計坂の家: 高楼 方子, 千葉 史子:


久方振りに童話を読みました。
「時計坂の家」。舞台は函館。夏休みを函館で過ごすことになった小学生の二人の女の子と従兄弟の中学生の男の子の冒険譚。「時計坂」に建つ祖父の家には秘密の「花園」に通ずる扉があった。そこには失踪した祖母への手がかりも。
西部地区の風景が随所に出てくる、ちゃちゃ坂、ハリストス、カトリック両教会、写真歴史館、トラピスチヌ、香雪園、図書館など。
 戦前のハコダテにまだ色濃かったロシア人との交流も織り込んで、ちょっとミステリー仕立てでもある。著者も挿画家も函館出身。函館で生まれ育った方々には特にお勧めだ。

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ピアニスト畑中一映氏が、1月12日東京にて開催されました、ショパン国際ピアノコンクールin ASIA アジア大会アマチュアソロB部門において、優勝しました。
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畑中一映氏は、北海道大学医学部及び同大学院修了。現在は市立函館病院消化器内科主任医長ですが、ピアノを遠藤道子氏などに師事し、学生時代より多数のコンクールで同代表・全国大会入賞などを果たし、ピアニストとしても定評があります。近年は本業の傍ら、音楽家集団クレアシオン代表を務め、クレアシオンや函館音楽協会において活発な演奏活動を行っています。その演奏は、国際レベルの技術水準を有し、明晰な楽曲分析に基づいた豊かな感情表現をバランス良く配した高水準のものです。

今般、開催されました第13回ショパン国際ピアノコンクールin ASIAは、ショパン国際ピアノコンクール in ASIA組織委員会が主催する大規模なピアノコンクールで、優美かつ華麗なショパンの音楽を通じて国際レベルのすぐれた演奏家を発掘・育成することを目的としています。

畑中一映氏は、全国37地区で行われた地区大会のうち2011年11月3日に青森アウガAV多機能ホールにおいて開催された青森地区大会で特別金賞を受賞、2012年1月6日に横浜みなとみらい小ホールで開催された全国大会で金賞・代表となってアジア大会に進み、2012年1月12日に東京昭和音楽大学 ラ・サーラ・スカラで開催されましたアジア大会において、アマチュアソロB部門でただ一人金賞を得て、アマチュアB部門優勝となりました。

このコンクールでは、プロフェッショナル部門、小学生部門、中学生部門、高校生部門、大学生部門、一般部門、コンチェルト部門の他に、現在ピアノを専門としている学生、ピアノ科を卒業した方を除く、ピアノ愛好者を対象とするアマチュア部門があります。アマチュア部門の中にはソロA部門とB部門があり、A部門は10分程度ショパンの独奏曲、B部門は20分程度の自由曲に対して審査するものです。ショパン国際ピアノコンクール審査委員長や審査員経験者を含む国際的なピアニストが審査員となっています。

なお、畑中一映氏は平成22年度函館音楽協会奨励賞、同氏が代表をつとめるクレアシオンは、平成23年度函館音楽奨励賞を受賞しています。

函館の音楽文化水準の高さを表す出来事として、速報いたします。


この記事では、2012年1月9日に行われた函館市成人祭にて当サイトスタッフが撮影した新成人の皆さんのスナップ写真を掲載いたします。

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撮影にご協力くださった新成人の皆さま、ありがとうございました。

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