2008年3月アーカイブ

ペリーの白旗

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ぺリーの白旗  150年後の真実

岸 俊光

毎日新聞社

2002.11

松本健一の「白旗伝説」(講談社学術文庫)は学会に大きな衝撃を与えた。松本によれば幕末浦賀に来航したペリーは米大統領国書の受領について態度の煮え切らない幕府に対し、白旗2琉と秘密書簡を送り「もし国書受領を拒否する場合には戦端を開くことも辞さず、そうなると幕府側の軍事的劣勢はあきらかだから必ずや米側が勝利する。敗北を認めたときはこの白旗をもって降参の意思を表明せよ」と述べたという。

 

箱館売ります

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箱館売ります―幕末ガルトネル事件異聞
 富樫 倫太郎

実業之日本社

幕末ハコダテを舞台にした痛快小説

世の中は新撰組ブームとか。その影響でゴールデンウィーク中の函館・五稜郭は花見客も含め空前の人出だったとか。この「箱館売ります」という刺激的なタイトルで思わず手にしてしまいました。

 

綱淵謙錠

中央公論社(文庫所収)

96.12

幕末を新しい視点から描いた一級の史伝:フランス軍人の箱館戦争

箱館戦争は1か月の陸海での激戦の後、明治2年5月、榎本武揚率いる旧幕府脱走軍が降伏して終わった。1年半におよぶ戊辰戦争がこれにて終結、明治新政府の基盤が完全に固まったのである。

函館の幕末維新

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函館の幕末維新

フランス士官ブリュネのスケッチ

1988年 中央公論社


ブリュネという多彩な才能の軍人

フランスから派遣され、幕府陸軍の教授にあたった軍事顧問団の幹部ジュール・ブリュネ。彼は榎本軍の脱走に同行、他の9名のフランス人士官らとともに箱館戦争を戦う。彼が残した膨大なスケッチを軸に彼らの数奇な遍歴を探る。横浜・江戸での教練時代、そして大政奉還の前後には将軍慶喜にも会見、その貴重な姿もスケッチに残している。

そして榎本艦隊とともに北海道までやってきて、鷲の木(森町)に上陸した際のスケッチ(雪の駒ケ岳がバックに)を最後のものに。箱館戦争を描いたスケッチはどこへ消えた(あるいは一枚も書かなかった?)のかという謎も。

表紙写真(上)はブリュネ、松平太郎【脱走軍副総裁】らを囲んだ珍しい集合写真。8人中4人がフランス士官。

宇江佐 真理著
出版 : 文藝春秋(文春文庫)
発行年月 : 2007.6


 松前藩家老にして画家、蠣崎波響

函館在住の時代小説作家・宇江佐真理を文庫で読む。実は短編集のなかの一編「夷酋列像」を読むのが目的であった。この「夷酋列像」とは幕末の松前藩の家老にして画家、蠣崎波響が描いた「夷酋」=アイヌの酋長たちの肖像画のこと。かつて松前城を見学した際にそのコピーが陳列されていたのを見たことがあった。なんとも不思議な雰囲気をかもし出した作品。そもそもどいう目的でこうした絵が書かれたのか・・・

谷村志穂著
講談社
2007.11発行


 「海猫」に続く「ロシア」三部作の第二弾は「黒髪」

1930-40年代の函館を舞台に、ロシアからの亡命者 ドミトリーと、その邸宅に女中奉公に来た「さわ」の出会いと恋と愛憎そして悲惨な死までを描いた、「恋愛」小説。

戦前、函館にはロシア革命から逃れてきた亡命ロシア人が多数住んでいたという話は聞いていた。

 

宇江佐 真理著
出版 : PHP研究所
発行年月 : 2007.12


函館在住の時代小説作家、宇江佐真理さんの初!のエッセイ集。

Weather Reportという著名な天気予報サービスの名前をもじったこの書の題名だが、そもそも宇江佐というペンネームがWeather(ウェザー)にちなんだものだったという事実も本書の中で明らかにされる。

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