明治の旅行案内に出てくるハコダテ

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明治日本旅行案内〈下巻〉ルート編2 (単行本)

アーネストサトウ (著), 庄田 元男 (翻訳)
平凡社
1996/12
幕末、在日英国領事館に派遣されていた、日本語の達者な書記官アーネスト・サトウは、尊皇攘夷の軋轢の中で、当 時の世界帝国イギリスの外交手腕と海軍力をバックに活躍した。それらの軌跡は本人の日記を編集した「一外交官のみた明治維新」に詳しい。その中にはサトウ が箱館を訪れた記録も残されている。

 

サトウは後に英国公使として再来日。精力的に日本各地を歩いたが、他の外国人の記録も含めて自らが編集した旅行記録の集大成がこの旅行案内である。
下巻は京都から東をカバーし、もちろん北海道も取り上げている。
函館は「日本のジブラルタル」と紹介されていて、谷地頭(旅館浅田屋)と西の郊外にある公園(そこには博物場?もある)などが市民の保養地として紹介され、八幡神社、ホテル「日の出」会所町の「中国料理屋」なども記されている。函館山からの眺望も絶賛されている。
しかし、サトウら英国人たちには、函館を基点とした周囲の回遊がより興味深かったようで、恵山、駒ケ岳、そして船での松前(当時は福山)への日帰りなどが紹介されている。
そして大沼・駒ケ岳を「外国人保養に最適の『湖水地帯』(スコットランドの湖水地方をイメージ)」と絶賛している。
当時の外国からの駐在員にとって、東京の夏の湿気と暑さは耐えがたく、その保養を目的に日光・軽井沢が開発されたというが、ここ北海道にも絶好の保養地があったわけである。横浜・函館を結ぶ定期航路もこうした外国人避暑客を多数運んだことであろう。

 







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