2009年4月アーカイブ

ロシアの最初の領事館がなぜ箱館だったのか? 「ロシア人の見た幕末日本」

ロシア人の見た幕末日本

伊藤一哉

吉川弘文館

2009.4発行 


函館の開港前後の歴史を知る上で必読の書がタイミングよく上梓された。表紙には開港当時の函館の鳥瞰絵図を配している。

著者は北海道新聞記者伊藤一哉氏(現網走支局長)。氏がモスクワ特派員だった4年間に外交史料館などで発掘した未公開のゴシケビッチ(初代箱館領事)書簡などから得られた知見をまとめたものだ。

北海道 化石としての時刻表

柾谷洋平

亜璃西社

2009年 


1985年生まれの大学院生が書いたこの本。単なる時刻表マニアではない、若いが正確な歴史認識と想像力を兼ね備えた人物による、北海道の鉄道史。

 

建築の彩時記

出版INAX

1990/11


函館の西部地区を歩くとよく見かけるのが、一階が和風、二階が洋風の和洋折衷住宅。

大正から昭和にかけていわばブームにもなったといわれるが、国内でも他に類似例の少ない独自性の高い建築意匠。

なぜこんなユニークな建築が大量に出現したのかはいまだに諸説紛々なのだが、どうもハコダテ人のハイカラ好みと見てくれ重視という性格が重要なキーのようだ。

 

北海道における初期洋風建築の研究

越野 武

北海道大学図書刊行会

発行1993年


北海道は、明治以降の急速な開拓の過程で、洋風建築の導入を積極的に進めた。旧来の建築技法にとらわれず、寒冷地対策など北海道の気候条件などを最優先させたことのほかに、近代化のモデルを作るという気負いもあったのだろう。

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