浅田次郎の競馬観戦記「サイマー」

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サイマー

浅田次郎

集英社文庫  2005年12月

 

 


 

サイマー=「塞翁が馬」かと思いきや、漢字が異なった。賽馬=競馬なのだそうだ。

 

浅田氏は根っからの競馬ファン。その縁もあって、JRA函館競馬にもよくお見えになると言う話は有名。今年は函館競馬場が大改装中で、函館に来る機会がなく(したがって好物の毛蟹を食することも出来ず)大変不幸であったという。

さて、その浅田次郎氏が競馬にまつわるエピソードを集めた短編集。もともとは競馬専門誌「優駿」に連載したものだそうだが、浅田氏&競馬と来れば、函館が登場しないはずがない。

と、書店で目次をめくると、確かにあった。

 

33編中に1編。「温泉付きの函館競馬」

 

函館競馬場がいかに優れたロケーションにあるかを、そんじょそこらの旅行ガイドには決して尽くせない、さすが短編の名手、珠玉の文章で語ってくれる。

空港から近い。温泉も近い、食べ物も抜群。そして夫人同伴で訪れた氏の函館競馬の名ガイドは函館山の夜景から五稜郭での土方歳三との「会話」にまで及ぶ。

 

こういう語り手が、われわれの知らないところで、世間での函館のイメージアップに絶大な貢献をしてくれているのだ。

ちなみに表紙(上記のものとは異なる)と巻頭の写真(久保吉輝氏)もなかなかいい。

 


 

 







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