シゲちゃんすし店主 宗山 滋さん

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「『おいしかったね』『食べて元気になったよ』と言われるのが一番うれしいな。

最終的に喜んでるのは自分なんだよね。それが明日の仕事の活力にもなります」。

中島廉売に店を構えるお持ち帰りと立ち食い専門の寿司店「シゲちゃんすし」の店主・

宗山滋さんの言葉だ。

いつもニコニコと客を迎える宗山さんの姿に「寿司もうまいがシゲちゃんの笑顔が見たくて」

と通うひそかなファンも少なくない。

 

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小さい頃から漠然と「手に職を付けて将来は自分の店を開きたい」と思い描いていた宗山さん。

高校卒業後に寿司職人の道を選び、函館市内の寿司店に見習いとして就職。

その後上京して約3年間修行を積み、再び元の店に戻ってきた。

元来のまっすぐな性格のためか、親方にも同僚の職人たちにもとても良くされていたが、

一方では「自分の店を出したい」との昔からの思いが自分の中で強くなっていた。

 

そんな時、店にぴったりの物件を新聞の広告で見つけてしまった。

だが、良くしてくれる親方や同僚の顔も浮かぶ。

葛藤の末、独立したい旨を思い切って親方に告げた。

「『息子が旅立って行くような思いだ』と喜んで送り出してくれました。

出店について何もわからない自分をその後もいろいろ助けてくれたことは今でも感謝してます」。

 

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店は狭く、4,5人で満員になる立ち食いカウンターがあるのみだ。

だが手は抜かない。

「普通に昔ながらの寿司屋のやり方でやってるだけなんだ。

かんぴょうを戻して味付けしたりとかサバやコハダを締めたりとか。

でも、お客さんからは『最近寿司屋でもあんまりやらなくなってるんだよ』と言われて」。

 

手を抜かないのに安いのもシゲちゃんすしの魅力だ。

ランチは500円で提供しているほか、旬のネタや創作寿司を1貫50円から提供している。

「高いものがうまいとは限らない。普段気に留めないような身近なものの中にも

おいしいものがたくさんあることを知ってもらいたい」。

寿司イコール高級な食べ物とのイメージを覆す、シゲちゃんなりの哲学だ。

 

いつも心がけているのは、感謝の気持ちが自然と表れる自分であること。

「お客さんもそれぞれだし、その時の状況も様々。だから、マニュアルじゃないんだよね。

気取ってみたって自分は育ちのいい人間じゃないんだから、

素直な会話と心の通じ合いがあればいいと思うんだ」。

気さくだが押し付けがましくない、その程よい距離感が客の居心地の良さにつながってるようだ。

 

「握りたての寿司のうまさを一日一人でもいいからより多くの人に伝えていきたい」

との思いを秘め、今日も笑顔でカウンターに立つ。

◆◆◆

シゲちゃんすし

函館市中島町14-10中島廉売大通り

電話 0138-51-0339

(午前11時~午後9時、月曜定休)

 


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※道南読売会函館支部発行のミニコミ紙「エガオのハコ」2010年3月号用に私が執筆したものを許可を得て転載しています。 

※シゲちゃんすしについては旧ハコダテ150の記事もご参照ください。

 







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