正直言って、この方と出会うまではハンドメイドフラワーやラッピングは商品の脇役だとばかり思っていました。ちょっと丁重なプレゼントに添える飾り物として、何となく「こんな感じがいいのかな」と選ぶことはあっても、作品とまでは見ることがありませんでした。
ところが、丹崎さんの作品は主役の座を奪うものばかり。どんなものにでもその道を追求していけばアートとなりうるのだということを教えてもらいました。
丹崎さんと初めてお会いしたのは、8月に開催された「アーティスト・アーティスト」の会場でのこと。音楽が中心だった同イベントの中で、一部市内のアーティストの作品を展示しているコーナーがあり、何気なく覗いてみると、素晴しい作品が並んでいたのです。
そこで、今度作品を撮影させてくださいとお願いして、旧英国領事館で撮影させていただいのが上の写真です。どれも女性ならではの優しさと華麗さが表現できているものばかりです。
丹崎真由子さんは、函館市内で生まれ育ち、調理師系の専門学校の職員として仕事をしていたのですが、ある時ラッピングも修学コースに入れようとの学校の方針で、その講師として抜擢されたのがこの世界に入ったきっかけだったそうです。
持ち前の責任感から仕事を終えた後も勉強し、東京へも何度も足を運び技術とセンスを磨き、現在では公民館で行われているラッピング教室の講師も務めているほどの市内では希少な人材でもあります。
丹崎さんが作るハンドメイドフラワーは、リボンを指で成形し接着剤で固めるという技法で作られており、多少雑に扱っても形が崩れるということはありません。それもラッピングというものを前提に作られたからなのでしょうか。
上の写真は弥生町のみかづき工房さんで撮影させていただいたものですが、古くて落ち着いた建物にもよく合います。
現在丹崎さんはご結婚をされ、それを機に森町にお住まいですが、何とお腹には新しい生命が・・・。多くの女性が人生観まで変える出産を控え、それによって今以上に優しさと生命力に溢れた作品ができるのではないかと、筆者は期待をしています。函館ではパイオニア的なお仕事をなされている丹崎さんの作品は、現在その一部が弥生町のみかづき工房にて展示販売されています。
みかづき工房さんのHPは→こちら
みかづき工房さんで撮影。
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