【本】箱館奉行所「最初」のPR誌

| コメント(0) | トラックバック(0)

季刊大林No46

特集 HAKODATE 函館

平成11年4月発行

大林組

==============================

建設業界大手の大林組が発行しているPR誌。といっても60ページフルカラーの冊子は外見のみならず内容もなかなか分厚い。いまから11年前といえば、まだ五稜郭の奉行所の工事着工まで7年もある時期。その当時から函館市の教育委員会を中心に、五稜郭奉行所の復元に向けた動きが着々と進んでいたことを、この冊子は明快に示している。


IMG_3458.jpg
 

 

巻頭論文は、先日奉行所オープン直後の講演会に登場した平井聖先生。先生の描くスケッチには金森倉庫から大町方面までの海岸沿いに続く函館の街並みの往時の姿がしっかり刻まれている。

わずか10年前のスケッチだが、この間にも函館がいかに多くの美しい意匠の建築を失ってきたかがわかる。先日の講演会でも先生はそのことを沈痛な面持ちで触れてもいた。論文は函館の街並みの美しさに触れたかと思うと、五稜郭の復元の意義に読者を誘う。

IMG_3459.jpgのサムネール画像

 
今回の奉行所復元を可能にした、遺跡の発掘、古地図絵図の解析、建物図面の復元などのデータがすでに10年前にはほとんど出来上がっていたこともわかる。函館側のキーパーソン、田原良信氏(現博物館長)の論文がそのことを実証している。
それにしても、歴史遺産の復元にはどれほだ多大な時間と人知とエネルギーが費やされるものか。その一端を知るためにも、この小冊子は貴重な存在。奉行所が(部分とはいえ)復元された今日でもも立派に通用するし、役立つガイドブックでもある。
(非売品:図書館で閲覧可能)

 
IMG_3460.jpg








関連する記事[2件]

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.hakodate150plus.com/mtos/mt-tb.cgi/1556

コメントする

最新記事の写真