2011年2月アーカイブ

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書と音楽のコラボ、書と写真のコラボ、書と陶器とのコラボなど、書道という枠組にとどまらずに、自らの感性と発想で自由に書を表現している、書家の長谷川青穂(せいすい)さん。その活躍には目をみはるものがあります。

その長谷川さんに、書というものに対する自らの考えを訊いてみました。


 

静かな大地

松浦武四郎とアイヌ民族

花崎 皋平

岩波書店

2008/2

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幕末の蝦夷地、南千島。南樺太を探検すること5回。それまでは海岸沿いの情報しかなかった蝦夷地の内側まで足跡を残し、詳細な記録や地図を残した松浦武四郎の足跡を彼の「蝦夷日誌」を解きほぐしながら叙述。当時の山河の様子やアイヌの平和な生活の叙述は新鮮。

各地のアイヌとの接触・交流を通して当時の松前藩などによるアイヌの酷使・抑圧に気づくにつれ、武四郎の筆致は厳しさを増し、ついには公権力への批判・告発に至る姿が浮かび上がってくる。

ロシア人が千島列島を南下してきた最初の時期でもあり、武四郎自身もクナシリあたりでロシア人に接触している。後には日露の樺太・千島の境界確定問題にも繋がる当時の現地の情勢がよく理解できる。

武四郎の蝦夷の旅はしばしば函館を基点としており、当時まだ小規模ながら、蝦夷の海運の拠点として一定の役割を果たしていた情景も登場。

筆者は北大の教官から道内の市民運動に転じ、アイヌなどの「先住」民族問題に関わる中で、武四郎の先駆的な業績に気づいたという。200年前を論じる中で現代をも照射する警世の書。

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