日露国境交渉史~北方領土返還への道
木村汎
角川選書
2005・10
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日露国境攻守は1854年のロシア使節プチャーチン来日に始まる。その後、樺太だけについても、(1)日露雑居-日露通交条約 (2)ロシア全島領有-樺太千島交換条約 (3)南半分を日本が領有-日露戦争後のポーツマス条約 (4)ソ連による占拠-サンフランシスコ平和条約で日本が領有権放棄
という複雑な経緯をもつ。とはいえ、今日の北方領土返還問題は南千島の4島に絞られ、樺太はほとんど閑却されている。
本書では、日露の国境問題の歴史的経緯を概観した後、ソ連時代からソ連崩壊後を含めて、日本の対ロシア外交を解説している。エリツイン・橋本会談で2島返還の一歩手前までいった瞬間など、歴史の中で幾度となく「決定的」なタイミングがあり、かつそれを日本外交がみすみす逃してきたことも率直に記述される。鳩山、そして前原(外相)の最近の迷走劇まで含めた、増補改訂版がほしくなる。

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