飲食店「haru-na-tei」店主 上村春奈さん

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111108kt01.jpg2010年10月、函館の繁華街・五稜郭地区の

外れにオープンした飲食店「haru-na-tei

(はるなてい)」。電車通りに面した小さな

店だが開店以来主に口コミで人気となり、

主婦層からサラリーマン、若者まで幅広い

層が日夜集い、会話に花を咲かせる。

 

そんな光景をカウンターからニコニコと

見守りながら厨房に立つのが店主の

上村春奈さんだ。「何の店?と聞かれるのが

一番困ります(笑)。よろず屋かな?」と本人が

明かす通り、メニューはコーヒーからカクテル、

おつまみから定食まで幅広い。仕入れから

接客、調理、経営まで店のすべてを1人で

取り仕切っている。

 

名古屋市の出身。もともと誰かに家に来てもらうのも自分の手料理を食べてもらうことも

好きな性格で、学生時代からたびたび自宅に友人らを招いてホームパーティーを開いていた。

招かれた友人たちが思い思いに自分の部屋でくつろいでいる光景を見ながら

「これがそのままお店になったらいいなあ」と夢見ていたという。

 

北海道大を卒業後、札幌市で医療関係の道に進んだが、6年ほど前に退職。

アルバイトをして働いているうちに、ふと「自分の好きなことをやろう」と飲食店の開業を決断。

たまたま知り合った函館市内の飲食店の女性経営者にその話をしたところ「うまくいくとは

限らないが、まずは信じてやってみなさい」と自身の店で修業を積むように取り計らってくれ、

間もなく開業にこぎつけた。持てるすべてを伝授してくれたというその経営者とは今でも

良き友人だ。

 

 

111108kt02.jpg上村さんが目指すお店の姿は、かつての自分の

部屋。「客層を絞った方がいいとも言われたが、

老若男女が集い、たまたま出会ったお客さん同士で

話が弾んじゃうようなお店でありたい」。

自分の友人と店の常連客とが何かの話で

盛り上がっているのをカウンターから眺めていると、

その思いが実を結んでいるのを実感する。

心を込めて作った得意料理の数々が会話に

花を添える。

 

「嫌なことがあったので愚痴を言い合おうと思って

店に来たけど、そんな話をするのがもったいなく

なって楽しい話をしちゃった」。最近、女性同士で

来店する常連客から言われてうれしかった言葉だ。

「お客さんの顔が見えて話ができるこの規模を

このまま維持していきたいですね。

コーヒー1杯だけ、定食だけでも全然構いません。

なんでもウエルカムです!」

と話すその顔からは、自分の家に友人が来てくれるのが

うれしくてたまらないという少女の面影がのぞく。

 

取材中、出来たてのおつまみを一口味わった来店客が思わず「幸せ―!」と声を上げると、

「幸せにできて良かった!」とカウンターで微笑んだ。

 

上村春奈 うえむら はるな
 12月8日生まれ
 出身地 名古屋市
 出身校 北海道大学
 趣味 バイクでのツーリング、縫い物
 好きな言葉 「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要は
         ありませんよ」(小説「西の魔女が死んだ」より)
 大切にしているもの 周りの人たち

 

haru-na-tei
住所/函館市杉並町20-41
電話/090-1388-3353
営業/14:00~24:00(火・木は18:00~)不定休
ハコダテ150plusでのお店紹介記事はこちら

※道南読売会函館支部発行の読売新聞折込のミニコミ紙「エガオのハコ」2011年9月号用に私(佐々木康弘)が執筆したものを許可を得て転載しています。

撮影/琴絵







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