2012年3月アーカイブ

「箱館歴史散歩の会」を主宰する函館の郷土史愛好家・中尾仁彦(とよひこ)さんによる著作。

2010年に自費出版で発行した「箱館はじめて物語」を改訂したもので、

「項目別」だったものを「時系列」に並び替えたのが改訂の大きなポイント。

表紙も美しい写真になり、前作が自費出版だったのに対して改訂版は出版社による

商業出版になっています。

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肝心の中身はと言うと、函館の歴史を高田屋嘉兵衛から時系列に沿って、

幕末、明治、そして昭和へとたくさんの「日本初」や「北海道初」を紹介しつつひもとくもの。

幾つかの項目をご紹介すると・・・

「北海道最初の貨幣鋳造」「北海道最初の書店」「北海道最初の活動映画館」などなど。

 

郷土史に関する多くの本のように堅苦しくなく、文章も平易で誰にでも読みやすい

「入門書」的な内容になっているのが特徴。

さらに、「なぜ函館のお盆は7月なのか」「通夜よりも火葬が先に行われる理由」となど、

函館市民でも「昔からそうだから」としか答えようのない疑問に関しても考察されているなど、

大変興味深い一冊になっています。

 

市民にとっても、また旅行者や全国の「函館ファン」にとっても、より深く函館を知るための

貴重な一冊と言えそうです。

 

新函館ライブラリより、2012年3月に発行。限定2000冊で、函館市内限定で発売中。

四六判(128mm×188mm)208ページ、1冊1000円(税込み)。電子版も発行されています。

書籍の取扱店は以下の通り(2012年3月21日現在、五十音順)。

栄文堂書店
加藤栄好堂七飯本店、美原店、北斗店
カフェダイニングJOE
ギャラリー村岡
旧相馬邸
公立はこだて未来大学生協
小春日和
三省堂川原店
大文堂
TSUTAYA函館鍛治店
函館国際ホテル
函館市地域交流まちづくりセンター内喫茶店DripDrop
函館大学生協
箱館高田屋嘉兵衛資料館
函館元町ホテル
函館山ロープウェイ山麓駅
北文館MEGAドン・キホーテ店、函館駅店
みかづき工房
モーリエ


時計坂の家: 高楼 方子, 千葉 史子:


久方振りに童話を読みました。
「時計坂の家」。舞台は函館。夏休みを函館で過ごすことになった小学生の二人の女の子と従兄弟の中学生の男の子の冒険譚。「時計坂」に建つ祖父の家には秘密の「花園」に通ずる扉があった。そこには失踪した祖母への手がかりも。
西部地区の風景が随所に出てくる、ちゃちゃ坂、ハリストス、カトリック両教会、写真歴史館、トラピスチヌ、香雪園、図書館など。
 戦前のハコダテにまだ色濃かったロシア人との交流も織り込んで、ちょっとミステリー仕立てでもある。著者も挿画家も函館出身。函館で生まれ育った方々には特にお勧めだ。

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