函館の歴史がまた消える

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本日、大正11年築の建築史に名を残す名建築士・関根要太郎氏と実弟の山中節治氏が設計した函館の名建築物のひとつである、㈱イチヤマ商店の家屋の解体が開始されました。

明治・大正の面影が生きていてこその観光地函館の今後はいったいどうなるのでしょうか?

 

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この写真は2009年1月に撮影したものですが、その直後の2月、この建物の所有者である㈱イチヤマ商店が自己破産を申請し、建物の存続の動向が懸念されていましたが、本日解体作業が開始されました。

この建物は大正11年、前年に起きた函館大火によって消失した社屋の再建として、当時耐火建築物として推奨されていた鉄筋コンクリート建築という、当時の最新技術によって建築されたものです。当時の社主、2代目石塚弥太郎氏は、谷地頭町の自己所有地から温泉が掘削し、それを市に寄付して、現在の市営谷地頭温泉となったという功績を持つ函館の名士の一人でありました。

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長い年月の中で、企業が息絶えることは世の常でありますが、函館が函館である理由とも言える、明治・大正の情緒を持った建物が、いとも簡単に無くなるのは忍びないものがあります。

昔は火事によって建物が失われましたが、今は人によって建物が失われる時代なのでしょうか?

*参考文献/関根要太郎研究室@はこだて「函館・石塚商店(建築家・関根要太郎設計作品研究)その1







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コメント(2)

そういえば、ここの金庫や書庫を見せてもらったことがありますー
建物はよいのですけどね。

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