誰でも見られる要塞跡~御殿山第二砲台跡

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誰でも見られる要塞跡~御殿山第二砲台跡

御殿山第一砲台跡を見学し終えた後、半数ほどのスタッフは都合により帰宅。残りのメンバーは徒歩で下山をしながら要塞跡を見学して回ることになりました。

徒歩下山組が最初に訪れたのは御殿山第二砲台跡です。立ち入れない個所や昔の様子等は私(X-103)の祖父が撮影したモノクロ写真を交えてお伝えします。

 ◆1968年の御殿山第二砲台跡の全景

現在の御殿山第二砲台跡の全景ですが、このように木が生い茂り全容が確認しにくくなっています。

 

現在つつじ山駐車場となっている場所の端の方には、もともとは御殿山第二砲台跡と掩蔽壕(えんぺいごう)へ繋がるトンネルがありました。

ちなみに、現在はトンネルはこのように埋まっているため見ることも通り抜けることもできません。

よく見るとトンネル上部に少しだけ埋まっていない部分がありますが、立ち入り禁止です。

 

というわけで、御殿山第二砲台へは後に作られたと思われる階段を経由して向かいます。

 

御殿山第二砲台の砲座跡へは、戦後に作られた階段とかつての歩哨路を転用したと思われる通路を進むよりほかにありませんが、舗装済みなので意外と歩きやすくなっています。

また、通路の途中には何らかの機材が据えられていたと思しき正体不明の台座が現存しています。

 

トンネルから続く通路は、今ではうっそうとした藪に覆われています。

なお、この藪の先に掩蔽壕がありますが、現在は調査目的の方以外は立入禁止です。

 

 ◆1968年撮影のほぼ同地点。

 

 ◆1968年撮影のトンネル出口部分と掩蔽壕(一部)

 

 

砲座の上にはちょっとした広場があります。眺めもばっちり。

広場からはかつての砲座跡を上から眺めることもできます。

広場から砲座跡へ下りる階段は3か所ほどあります。

テーブルとイスが据えられている円いところが、かつての砲座跡。

ここには日露戦争の旅順攻略戦の折に使用された28cm榴弾(りゅうだん)砲が合計6門据えられていました。

榴弾砲は、敵から見えない位置から放物線上に弾を飛ばして目標を撃破します。

この御殿山第二砲台は津軽海峡を航行する船舶ににらみをきかせていましたが、少し掘り下げて作られているため、海上の船舶から目視することはできません。

 

 ◆(資料画像)千畳敷砲台第三砲座の28cm榴弾砲。御殿山第一・第二砲台に据えてあった28cm榴弾砲と同型であるが、砲身は米軍により切断済みのため完全な姿ではない。昭和21年6月1日撮影。

実はこの28cm榴弾砲は、「函館壊滅!?タワーロボvsイカール星人Vol.3~函館激闘編~」にも1分40秒のあたりからCGで登場しています。

フィクションなので実物よりもとてつもなく大きなサイズで描かれていますが、ディテールはかなり忠実みたいです。

テーブルは砲座のちょうど真ん中に作られています。

ちなみに、1968年の御殿山第2砲台の砲座跡にはテーブル等は設置されていなかったようです。

 

砲座跡の細部を見ると、隣の砲座との連絡用の伝声管が残されています。

 

砲座跡の近くに柵で囲まれたかつての地下砲側庫(ほうそくこ)、すなわち弾薬庫へ出入するための階段があります。

 

今となっては調査等の許可を得た研究者の方以外は立入禁止の場所となっているだけあって、階段には草が生い茂り落ち葉が堆積しています。

このアーチの中に弾薬などの物品が納められていました。

1968年撮影の地下砲側庫の階段付近の様子。

当時はどこでも入れたそうなので、このような写真をお持ちの函館市民の方は結構おられるかもしれません。

地下砲側庫(弾薬庫)は3個所ありますが、いずれも立入禁止です。

ここには塹壕もしくは通路があったのですが、終戦後に函館に進駐してきたアメリカ軍が砲台の機能を無力化する際に爆破し、60年近くたった現在も崩れた擁壁がそのままの形で放置されています。

草も繁茂しており、時の流れを感じざるを得ません・・・。

今は東屋のあるちょっとした展望台となっている「左翼観測所」跡への階段は結構急です。

この手すり自体は要塞時代のものではありませんので悪しからず・・・。

左翼観測所が現役だったころから今に至るまで使われている階段はこの通り苔むしています。

この階段を登り終えると、かつての左翼観測所跡に到着します。

遺構は特に遺されていませんが、津軽海峡を一望できるビュースポットです。

御殿山第二砲台は山頂からも10分ほどで歩いて来ることができ、また自家用車なら「つつじ山駐車場」に車を停めれば数分で訪れることができます。ちょっとした異世界を体感してみたい方は、ぜひ。

執筆:X-103/編集:kitora/撮影:X-103、bakucyo、lapis

 







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