駒場車庫は一般の人は見学できないものと思い込まれていますが、事前に申し込むと見学することが可能です。
駒場車庫は自動車で言えば駐車場と整備工場の機能を兼ね備えているほか、運行や営業の拠点としての機能も備えている施設だけあり、道路側から見るとそんなに広くはないように見えるものの、中に入れば意外と広いということがわかる。
駒場車庫の建物の多くは昭和9年の函館大火で焼失した「新川車庫」の代替施設として昭和9年ごろに建てられたものを手入れしながら使用しているとのこと。
1・2番線はササラ電車や花電車、箱館ハイカラ號、AMUSEMENT TRAMといった車両が主に留置されており、隣の3・4番線では日常的なブレーキなどの点検、夜間や日中の車両の留置等で使用されており、昭和9年に建てられた木造車庫が現在も現役で使用されている。
5・6・7番線でも日常的な点検や整備、広告の塗り替え、車両の夜間留置等で使用されている。
外留置線には朝は営業に出る電車が留められ、昼間はダイヤ調整や整備の関係で車両交換をするため入出庫する車両、予備車などが留置されている。当然夕方から夜になると翌日まで車両を留置するためにも使われる。
◇整備工場としての駒場車庫の姿を垣間見る
駒場車庫では毎朝の「始業検査」、3日ごとにブレーキ関係を1時間ほどかけてチェックを行う「3日点検」、1か月ごとにパンタグラフなどの目視点検を行う「月検査」、4年ごとの「重要部検査」、8年ごとの「全般検査」が行われ、大がかりな検査では車両に付いている部品をすべて取り外し、点検・整備を行い、車体も修理や再塗装を行い、再度組み上げて試運転を行い問題がなければ営業運転に復帰するが、点検する中で不良個所を整備するのはもちろん、まだ使える箇所でも故障しないようにするため交換するなどの「予防整備」が心懸けられており、OBからの技術継承を受けながら日々整備が行われている。
こちらでは塗装やラッピングが剥され、さび落としや鉄板の張り替えが進められている車両。今後、下地処理と再塗装等を受けて運用に復帰するとのこと。
ちなみにこうなりました。
こちらはモーターを整備したり台車を整備するエリア。整備中の台車が置いてある。
◇乗務員養成の秘密
さて、函館市交通局の乗務員はいったいどこで養成しているのかと疑問に思われる方も居るかもしれませんが、本州の事業者に頼んで養成しているわけではありません。
実は駒場車庫には乗務員養成所が併設されており、運転実習室には実際に使用されていたアメリカ製の台車が置かれており、マスコン(車で言えばアクセル)を操作するとモーターと歯車を介して車輪が回り、ブレーキを操作するとブレーキシューが車輪の動きを止める様子を見ることができる。
運転実習室には函館市電で実際に使用された部品や資料も教材として保存されている。
毎年6月の路面電車感謝祭の際には車庫内を見て回ることが可能ですので興味のある方は是非・・・。

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