2008年12月アーカイブ

石崎八幡神社

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執筆 : kiichi 
石崎八幡神社

石崎八幡神社といえば「鰐口」が有名である。

 

鰐口というのは、もなかの皮のような形状をした金属製の打楽器で、これを本堂の梁などから下げて音を出すものである。

 

鰐口には、次のように刻まれていた。

 

 

「奉寄進夷嶋脇澤山神御寶前 施主平氏盛阿弥敬白 永享十一年三月日」

 

 

室町時代前期にあたる永享11年、念仏系信者と考えられる阿弥陀号を名乗る平姓の人物がいた。そしてそこでは鰐口をかけるような社が営なまれていた。

 

要するにそれだけの和人集落があったのでは、という推測をこの文字から導くことができる。

 

現在、この鰐口は市立函館博物館に寄托されているため、石崎八幡神社にはない。ただ、鰐口に刻まれた文字をこの小高い境内にて思い出すと、あたりに500年以上前の風景が垣間見えるような気がする。

 

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