函館野外劇のもうひとつの楽しみ方

今春函館に引っ越してきて、野外劇を初体験したのが79日の初日。

1万人の函館市民によって綴られる歴史スペクタクル」というように、メインキャスト、ダンスパフォーマー、スタッフなど、たくさんの市民のかたがたのパワー全開で、見ているだけでみんなの誇りであることが熱く伝わってきました。

そんな熱気の中にもっと浸りた~い!と、今度は、飛び入りのエキストラ参加を決行! 内側から感じた野外劇の醍醐味をレポートします。

 

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飛び入り参加は、野外劇のチラシや函館新聞の記事で告知されているように、希望の公演当日18時半までに、五稜郭内キャスト村の総合案内所で受け付け。

開演が1945分ですから、私は気合い満々で18時に到着し、受付をすませて、さっそく衣装の着付けです。

 

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今日は、なんと4役で出させてもらえるとのことで、衣装を逆順で重ね着していきます。

まずは、江戸時代の町民役のゆかた。「好きなのを選んでください~」と言われて、何しろふだんでも着ることのない浴衣に胸がときめいて、迷った末にブルーの小花のものをセレクト。もう何年も参加しているというボランティアの女性が、手際よく着付けてくださいました。

 

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次は、迫害を受ける隠れキリシタンの純白の衣装。その上に、アイヌの衣装。独特の模様の上着やバンダナがオシャレです。下に着たゆかたのすそをまくって、上手に重ねていきます。

最後に着るシスターの衣装は舞台のそでで着替えるということで、以上3枚を着こんで完成!

 

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さすがに相当暑いのですが、ここでアイヌの踊りのレクチャー。輪になって、ぐるぐる回りながら収穫を祈り、天に感謝する手ぶりがつきます。教えてくださる市民リーダーの方も、「これは種を蒔く動作ね。放り投げないで、ていねいに落としてよ」「感謝のポーズは、手をまっすぐ上にね。天に感謝だから、美しくすっとよ」などと、本当のアイヌのしきたりを教えてもらっているみたいです。

実際のステージでは、下のような感じ。

 

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コロポックルの子どもたちの後ろで、輪になっているアイヌの人たちがエキストラです。

最初にこの野外劇を見たときに感動したのは、ステージとその背景のスケールの大きさでした。観客席とステージの間は五稜郭のお堀で隔てられ、そこをいろいろな時代の船が行き来する仕掛け。そして、堀の上に何重にも築かれた土手も、深い緑の中にさまざまな象徴的な大道具が配されています。

 

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上は、黒船来航を歓迎する町民たちが、各国のパレードを見物するシーン。舞台の左右にたたずんでいるのがエキストラです。

この舞台の壮大さ(背景との一体感、観客席からの遠さ)のおかげで、やっつけエキストラでもボロが出ず、それなりの雰囲気が出ているなぁと感心しました。

実際には、このときかぶっているカツラはゴム製のもの。そばで見合うと笑ってしまうような、ポコポコ浮いた感じなのですが、全然大丈夫ですね。また、エキストラの動きを指示するADさんも、ハンディマイクをつけたままちょんまげのポコポコカツラをかぶって、職人のような衣装をつけて、この中で動き回っているのです。「このシーン長いですよ」「客席にお尻をむけないでくださ~い」とか。

けっこうにぎやかにやっていて、初めてのエキストラでもリラックスして楽しむことができました。 

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そして、フィナーレは出演者と観客がペンライトで心を通わせる感動の演出。私も、持参した真っ白なペンライトを持ち、「天使にラブソングを」のようなシスターの衣装で再びステージへ。新井満さんの作った野外劇のテーマソング「星のまちHakodate」を口ずさみながら、夜空の下、みんなで作り上げた作品の一部となっている幸せを感じました。

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ちなみに、このペンライト、観客向けには1500円で販売、出演者には1300円でレンタルされていました。

 

エキストラ出演は、当日受付の一般人だけでなく、市役所、病院、大学、老人ホーム、ロータリークラブなど、たくさんの団体から参加していらっしゃった模様。最初は受け身で加わっていても、市民創作劇の魅力に取りつかれて何度も参加する人も多いと聞きました。

私も飛び入り出演してみて、なんだか清々しい気持ちよさでいっぱい。この壮大な演出のステージで、激動の歴史に翻弄される函館の人を演じることは、函館に生きてきた伝統や文化を追体験できる素晴らしい機会となりました。

みなさんも、ぜひ一度、野外劇を舞台の側から体験してみませんか。

 

 







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