旧梅津商店の内部、昭和初期の面影

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十字街の顔、銀座通りの入口として明治23年からずっとこの場所で函館を見続けてきた、梅津商店の店舗兼住宅の建物が、今冬元町で営業中の「はこだて工芸舎」が移転して使用することになりました。

その改装工事前の貴重な内部の写真を、この度はこだて工芸舎さんのご厚意により撮影させていただくことができました。(画像をクリックすると大きな画像が現れます)

 

 

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この建物は昭和9年の函館大火で焼失した後、すぐさま以前と同じ様式のものを建てて現在に至るのだが、焼失前がコンクリート建築物だったのに対して、現在のものは木造となっている。

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外観のアール(角が曲線となっている)が見事に形成されているため、コンクリート建築物だと思っていた方も恐らく多いだろう。実は筆者もそう思っていた。だが、見事な躯体形成を見ると、突貫工事とはいえ、本州から大工を呼び妥協を許さない建て方をさせたのだろうと想像してしまう。

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1階には事務所の他に和室もあり、特に馴染みの客とはこの囲炉裏で暖まりながら商談や歓待をしたのではないか、そんなことを想像してみた。

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上の写真2枚目からは2階を撮影したものだ。中央の写真の部屋にはコの字型に棚が造り付けの状態であり、恐らく在庫をこの棚に並べていたのではないかと思える。なぜなら、この部屋のドアは鍵がかけられるようになっていたからだ。

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上の写真の左と中央は応接室のものだ。当時の豪商が皆そうであったように、決してくどくなり過ぎず、シンプルな中に上品さを持った造りとなっていた。だが、写真に写っているカーテンは、当時の東京の白木屋(後には1999年に閉店した東急百貨店日本橋支店)から取り寄せた物だという。

この建物を、今後ははこだて工芸舎がリノベーションして移転営業することになる。予定では来年に入ると、この約80年経った建物が新たな目的のために、また十字街の顔となってくれるはずだ。

ちなみに、2階部分は当面店舗としては使用することがないということです。酒類卸のお店から工芸品などのアートを取り扱うお店へ。利用目的は変われど、存続して使用されることこそ、本当の「文化を守る」ことなのではないかと考えさせられた。







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